【名作?駄作?】ディオフィールドクロニクル クリア ネタバレなしレビュー【新作RTS】

ゲーム

Writer by:RAY

レビューをするにあたって

主観的になってしまいがちですが、できるだけ客観的に書いていきたいと思います。
レビューは、過去にプレイをしてきたゲームやその人の環境が大きく影響される創作物だと思っています。
なので、私が感じたままでありながらもみんながこう思うだろうな!っていうように考えながら書いていきたいと思っております。

まとめ

・RTS初心者への最大のアプローチをしたゲーム
・スクエニ製の
ファンタジーゲームがとても良い
・粗削りではあるが、今後の展開にも期待ができる

★POINT

筆者とRTS

私はそれほど多くのRTSをプレイした経験はないです。
主にプレイをしてきたゲームはAge of Empires2Age of Empires3です
あとはDesperados IIISudden Strike 4Shadow Tactics: Blades of the Shogunが好きでプレイをしていました。
余談ではありますが、先の述べたRTSはどれも面白くおすすめです。

ゲームの概要

■ストーリー
神話の時代が終焉を迎えた混迷の時代。

人の世は騒乱に塗れ、
幾星霜に渡って戦乱に明け暮れていた。

その最中、後の世に語り継がれる傭兵団が誕生する。

その名はブルーフォックス。
彼らが行き着く先は悲願か、それとも悲劇か。
公式サイト引用

・世界観
盗賊が興したシュヴィア帝国は統制が取れた兵と近代魔術と呼ばれる兵器を駆使し勢いを増していった。
それに危機感を感じ大陸の各国は連合軍を形成するも、敗戦を強いられる。
大陸が激しい戦禍に見舞われる中、唯一、その戦禍の対岸にある国があった。
大陸北西の近海に浮かぶ島ディオフィールドを統一するオルティナ王国である。
連合国に大国ヴェルマ連邦が加わり、帝国との戦いは硬直状態になった。
帝国、連合ともに決定打にかけている。
戦いには『ジェイド』が必要不可欠。
そのジェイドを求め、ジェイドが地中に眠るとされるディオフィールド島を帝国、連合の各国は俄かに注視し始めた。
ディオフィールドを統治するオルティナ王国は戦火が飛び火する形になるのであった。

・キャラクターと導入部分のまとめ
ストーリーは主人公のアンドリアズ・ロンダーソン(以下:主人公。操作キャラクター)目線で語られていく。
主人公は幼なじみのフレドレッド・レスターと、子弟のアイゼレア・ウィガンとともに盗賊に襲われているオルティナ王国に仕えるヘンデ公爵の傭兵団の補佐役であるロレイン・ルクシオを助ける。
その流れでアンドリアズ、フレドレット、アイゼレアの三人は傭兵団へ正式に入隊。
傭兵団は、様々な依頼をこなし英雄と呼ばれているイスカリオン・コンチェスターも引き入れ名もディオフィールド中に知れ渡る。
名門の家系レディッチ家も戦果へ巻き込まれた助けにはいり、ワルターキン・レディッチと出会う。

この四人がストーリーの主軸となり話は進んでいく。

それぞれが各思いを潜め身を寄せ合い結成された傭兵団。

戦争の中で変わりゆく状況に戦火に身を焦がしていく。

■システム
アドベンチャーパートと戦闘パートでセパレートされています。

・アドベンチャーパート
主にストーリーを構成していったり、キャラとのコミュニケーションの場として設けられたりしています。その他にもキャラの育成のためにクエストの受注や、育成のアンロックを外したあとのスキルツリーへポイントを振ることもできるようになっています。

育成要素は、武器開発、スキルのアップグレード、召喚獣のアップグレードがそれぞれお金や素材でできるようになり、各々キャラクターのパッシブスキルはレベルアップや戦闘での好成績などのボーナスで獲得できるようになっている。

少し厄介ではあるが、スキルが武器に依存しているため、お気に入りのスキルをアップデートしていたが武器の開発が進んでしまったとしても武器を別のものに変えてしまうと、使えなくなってしまうこともしばしばあった。

・戦闘パート

後述していますが、RTSは基本的には時間を止めることはしないのです。
ですが、今作は初心者でもRTSを楽しめる様に設計されています。
スキル時には時間を止めじっくり考え攻め方を変えていくことができるます。
その他にはライフ、EP(スキルを使用する際のポイント)、TP(召喚獣の使用する際のポイント)が減ったりすると回復するには地面に落ちている緑、ピンク、青の光を取得する必要があります。
※TPに関しては敵を倒すか、地面の光を拾わなければならない。
ゲームの難易度はどちらかと言えば簡単になっており、躓くこともそんなに無い様になっています。
敵とのレベル差があったとしても、そんなに難しく考えなくても落ち着いてスキルを多用していけばすんなり倒せていくので、個人的にはRTS無双と感じました。

RTSとは

RTSとはリアルタイムストラテジー(時間が止まらずにプレイしていく戦略ゲーム)です。
もともとPC向けに作られたゲームジャンル。
そのためか、ユニットを指定する際はコントローラーよりもマウスとキーボードのほうが操作がとてもしやすいです。
プレイヤーは1キャラではなく、複数キャラ(ユニット)を単体だったり同時に操作と管理をしていきます。
だいたいのRTSは、キャラクターの生成、街や拠点の繁栄、ユニットの種類などがあり、地形や天候の様々な要素を盛り込んでリアルタイムでゲームを進行していく事が多いです。

これらをどの順番でどのように構築していき領土を広げたり、相手陣地へ攻め入ったりするかというゲーム。

PCゲームを主体としていただけに、日本のメーカーからはなかなか発売されてこなかったゲームジャンルでもあります。

いいところ

■スクエニ製の純ファンタジー
スクエアエニックスのファンタジーは、突飛な設定が多くあります。
ですが今作は一部では突飛な設定もありますがゲーム・オブ・スローンズやロードオブザリングのような純ファンタジーを少しだけ濁したようなストーリーになってます。
ゲームの軸となっているキャラクターが二転三転する際には、どう決着がつくのか予想がなかなかできずにいるというのは久々なゲームでした。

■初心者でも遊びやすくしたRTS
先程触れたRTSとは打って変わって、今作はスキルや召喚獣、アイテムを使用する際に時間を止め、じっくり戦略を練り直すことができる。各キャラクターのスキルを主体として活かしていき敵を倒すゲームとなっているので、タイミングとどのスキルを放つかによって戦略性を持たせている。

ゲームのキャラクターも4キャラクターと絞っているのでRTSとしてはかなりプレイしやすさを優先した形となっている。
キャラクターが少ないとマイナス面もおおくありますが、ゲームの操作性は向上するのでRTS入門としては最高のゲームだと思います。

■1パートが比較的短いので遊びやすく区切っている
先にも触れた通りRTSでは、1つの施設を構築したり、ユニットを構築されたりするのに時間が数分かかってしまう。それを重ね合わせて行くことで敵陣を責められる様にだんだんなっていき、国や陣地が形成されていく。その時点で基本的には10~20分くらいかかり、敵陣を全滅もしくは自陣が壊滅させられるまで20~40分くらいかかる。
今作はとてもコンパクトになっており、難易度もかなり低いのでやり直すことも少ない。
大体の1セットは5-15分くらいに収まるようになっています。
苦手な人でも20分はいかないのではないかなと思います。

■個性あふれるメインキャラクター

アイゼレアたんは俺の嫁!!!アイゼレアたんは俺の嫁!!!アイゼレアたんは俺の嫁!!!大事なことはry

キャラクターの心情はなかなか見えにくい部分のキャラも居ますが、それとは対象的にとても感情をあらわにしているキャラクターもいるので、そういった意味では対照的で個人的には面白く感じました。
キャラクターのデザインもロードオブヴァーミリオン3,4をのキャラクターデザインをされていたタイキ氏がされていますので、馴染みがある方も多いのではないのでしょうか?

悪いところ

■ナレーションでの展開

仲間になるのですらナレーションで済ませてしまう仕様・・・

大半のストーリーはナレーションで展開をしていくために、なかなかストーリーに没入ができにくくなっています。キャラとのやり取りをアドベンチャーパートで積極的にしていなければこのゲームのストーリーはなかなかつかみにくくゲームがどこに向かっているのかは、注視していないと話がどこに行ったのかわからなくすっ飛んでいくような感覚になります。

■平坦すぎるマップギミック

先程少し触れたようにゲームが簡単だと記述させていただきましたが、その理由が平坦でギミックがあまりも乏しいからだと思います。
世界各地で販売されているRTSになれると、森だったり岩場だったり、家があったりなどで射線が通りにくかったりします。
ですが今作では何故か射線を切っていても敵も味方も攻撃があたってしまうなんてことはざらにありました。
主にあるマップギミックは不自然に置かれたタル爆弾と、キャラクターが近づいてスイッチを推して開けるようにすると言ったもの。(後者に関してはスイッチを押しただけでは進むことは決してできなく敵を倒さないければ結局進めないという謎の仕様。)

それも相まってか途中からかなりマンネリ化が進みストーリーも中だるみの連鎖でゲームプレイをやめてしまおうかと何度か思う始末に・・・

■物足りないアドベンチャーパート

アドベンチャーパートは自陣のアジトで様々なキャラクターとの交流ができるのですが、あまりにもキャラクターとの絡みがうすすぎてしまい、アドベンチャーパートの必要性をなかなか感じられませんでした。
理想としては、ファイアーエムブレム風花雪月のように恋愛要素や親密度などがあったり、それぞれのイベントが用意されているわけでもないので話しかける理由が【クエストのため】としかなっていないのがとても残念でなりません。

■個性を活かしきれない3Dキャラデザイン

せっかくのキャラの個性や、タイキ氏が描いた繊細なキャラのデザインを3Dグラフィックに落とし込んだときに全くもって殺してしまっているように感じた。
それはキャラの顔が小さかったり、表情が読み取ることが難しいグラフィックにしていたからです。
私自身ストーリーはキャラクターが動くことにより進めていくものだと思っているのですが、そのキャラクターがまるで死んでいるかのようなデザインで声優さんが演技をしていると違和感がとてもありなかなか没入しづらいと思いました。

■後出しジャンケンのような展開

主人公はアンドリアズなのですが、アンドリアズ自身が謎のキャラクターという設定で、なかなかその心の内を明かさないためにかなりモヤッとした感じがいたたまれなく、更には章が進むに連れて明らかになってくるのですが、前フリもなく新たに設定や話を出してくると『実は○○でした』なんてくると驚きよりも興ざめに近い感覚になりました。

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